TEL:075-744-3121 休診日:火・木曜日午前、土曜日、日曜日、年末年始
障害を治す」から「生活を支える」へ
少子化と核家族化、それに世界中のどこの国も経験したことの無い高齢社会化という社会変化は、医療福祉の変化ももたらしました。医療は単に疾病の救命・治療のみから、障害の克服へ、障害の克服から生活支援へと福祉の視点とアプローチを必要とされるようになりました。 当リハビリテーション部門では、病院としていち早くリハビリテーション総合承認施設基準を取得し、2000年には「回復期リハビリテーション病棟」を開設し、グループのリハビリネットワークとして、「老人保健施設」「デイケアサービス(通所リハ)」への人員配置、4ステーションある訪問看護ステーションへの訪問リハスタッフの人員配置と取り組むことにより、利用者(患者さん)の自立支援と介護者(家族)の介護負担の軽減を目指してきました。
理学療法の対象としては中枢神経患、末梢神経疾患、整形疾患が主となります。 当施設では亜急性期から慢性期までの幅広いアプローチが可能であり、各スタッフも蓄積された経験を生かし、日々患者の治療に対し 互いに切磋琢磨しより高いクオリティーの追求をおこなっています。また、治療手技の修得を目的とした研修参加を各人頻繁に行い技術 向上をめざし、あらゆる疾患・障害、患者ニーズに対応すべく理学療法を展開しています。
理学療法部門では、理学療法士18名,鍼灸マッサージ師1名,鍼灸師1名が所属しています。理学療法士18名のうち、7名が各回復期リハビリテーション病棟(以下リハ病棟)で専従として所属しています。比較的若いスタッフで構成されており、活気に溢れている雰囲気です。病院のベッドのうち3/4がリハ病棟であるため、病棟周辺等での診療も多く、普段はスタッフが多いことは気になりません。でも、朝夕の申し送りの際には「こんなにいたんや」と思う事も良くあります。
理学療法部門には、 理学療法室と物理療法室 の2室あります。 理学療法室では、徒手療法とADL等の動作訓練をと一部の物理療法(超音波,レーザー,ホットパック等) を行っています。理学療法室の診療は、理学療法士が行っており、入院患者中心(外来は動作訓練の患者のみ) です。各理学療法士の担当患者数がだいたい8〜10人程度とゆっくり患者を診ていることも手伝って、朝から のんびりとした雰囲気で診療しています。
人数の割に部屋は2室で狭そうに感じますが、当院では、前述のように理学療法室のみでの訓練にこだわらず必要に 応じて場所を変えて訓練しています。この為、ベッドサイドでの動作訓練だけでなく、環境の良い屋外を使って歩行した りしています。生活の場全てが訓練室に変わる感じです。(在宅にむけて、外出訓練などもよくしますし・・・)
作業療法とは=生活行為を作業として見、創ることです!!
大原記念病院における作業療法
作業療法士は、対象者との話し合いの中からニーズを引き出し、確認しあい、対象者の自己決定によってなされた目標を実現できるよう柔軟にアプローチします。 また、作業療法士は生活設計のエンジニアです。 作業療法評価による機能的予後予測は勿論、退院後の生活予後予測により生活設計の提案も可能です。
言語療法の対象疾患としては失語症及び構音障害を治療対象とし、またそれに付随する 高次脳機能障害に対しアプローチを行っています。言葉に問題を抱えておられる方に対して、様々な訓練を行い、コミュニケーション手段を 探していく事で、円滑なコミュニケーションを目指していきます。大原記念病院では言語聴覚士が国家資格化される以前より言語聴覚士を採用し,言 語療法を病院内で展開してきました。家族からの反響も良く、理学療法、作業療法と協力し、患者に対しトータルなリハビリテーションの提 供を行っております。
言語聴覚療法部門は、言語聴覚士(以下ST)5名が所属しています。一般病棟と3つの回復期リハビリテーション病棟に、それぞれ1〜2名ずつで担当しています。京都府下において、一つの施設にSTが5名もいるところはほとんどありません。ST自体が少ない中で、これだけSTが所属している病院は珍しいのではないかと思います。
STにとって、食事は重要な時間です。各スタッフが病棟を回り、患者様の嚥下状態を見ていきます。口から食べることが困難な方に対して、適切な食形態を考えたり、他職種と協力して、食器や姿勢を整えていったりと、口から食べられるようサポートしていきます。経口摂取が困難であった患者様が食べられたり、笑顔が見られたりすると、こちらとしても嬉しいものです。
総合リハビリテーションサービス『大原記念病院』
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