睡眠時無呼吸症候群患者の呼吸状態(体位による変化)
仰臥位睡眠時(図の左半分)は口・鼻呼吸の乱れが目立ち、呼吸運動も不安定で動きが大きくなっています。酸素飽和度も呼吸の乱れに伴って低下し、気管音(いびき)も出ています。
寝返りをして側臥位睡眠になると呼吸の乱れは消失し、呼吸運動も少なくすんでいます(仰臥位睡眠時には努力して呼吸運動しないと呼吸が十分にできないのです)。もちろん酸素飽和度も高い値で安定し、いびきも消失しています。
睡眠時無呼吸の中でも、軽症から中等症の場合には体位による呼吸状態の改善の期待ができます。逆に、重症の睡眠時無呼吸の場合や肥満傾向が強い場合には、その効果は減弱します。 |